エストラゴンを切りなさい

まだ昨年度の仕事をズルズルと引きずっている。
先週末にやっとその仕事の報告書ができたので
セクハラの机に置いて逃走。


月曜に出勤するとトミーの机にセクハラチェック済みの
報告書が「時間をかけてチェックしてください。」との
付箋と共に置いてある。


最近頻繁に言っているように、セクハラは事業拡大に忙しい。
そこで、トミーにマネージメントの分担を求めることにしたのだ。
格闘トミー3日間。遂に昨日、トミーから修正すべき箇所の
説明があった。


「keytaの弱点はわかった」とか言うので、何かと尋ねると
エストラゴンを切りなさい、だな」とか言う。
意味不明だったが、セクハラも交えて打ち合わせをする。


徐々にわかってくる「エストラゴンを切りなさい」の意味。
この報告書はオイラが入社から関わっている仕事で
もうすっかり慣れっこのオイラ。徐々に説明が簡略化されて
簡略化されすぎたということらしい。


すなわち、「今日は美味しいカレーを作りましょう」
「インド風です」とか「これでご主人もスタミナ倍増」とか
そういう説明は一切なくて「ガラムマサラ入れるんだから
インド風に決まってるだろうが」というような様子らしい。
なるほど。勉強になるね。


この報告書を読み終えたトミー曰く
「オレ、トルストイでも読めそうだよ」だって。
そんなですか、そんな。


続いて打ち合わせはトミー主体のお仕事へ。
マネージメントを求められたトミー、なんらかのスイッチが
入ったらしく、鼻息が荒い。一昨日はセクハラへの
批判を声高にして、オレはオレの考えてやるよと宣言。
その宣言通りにしたら恐らくセクハラの逆鱗に触れると
瞬時に察知したオイラであったが、男トミーの顔を立てて
敢えて指摘はやめることにした。


案の定出先から戻ってくると内部で精査していない書類を
客先に送っている。(やっぱりか)と思ったオイラであったが
予想以上に送っているものが多く、オイラすら見ていないものまで・・


しかし、あれだけ息巻いていたのだから
セクハラともやり合うだろうと思いきや
よくよく見るとポロポロと穴が・・
(これでどうやって戦うのか?)と思っていると
説明しているうちに「オレ、何やってんだ、この資料最低」と
ブツブツ言い出している。


(・・・・)


正直謎な行動である。
ここからセクハラの嫁イジメ姑バリのねちっこい説教がはじまる。
可哀想で聞いていられない。フォローを入れてみたり、
強制的に打ち合わせを終了させようとしてみたりするが
一向に修まる気配がない。


「ボクこんなに一杯知ってるよっていう小学生じゃないんだからさ」
「下手な資料を送れば、評価があがらないどころか、
 評価を落とすんだから」とか耳が痛い。心が痛い。


そして今日、トミーは休みである。
マネージメントを求められる人は大変である。
そんなに頑張らなくてもいいのになぁ、
月曜日には復帰して欲しいなぁ、と思うのだった。


こっそり山ちゃんに「トミー大丈夫ですかね?」とメールをしたら
優しい山ちゃん「keytaは大丈夫ですか?」と優しい言葉。


しかしね、山ちゃん。オイラ、姑(=セクハラ)のなじりなんて
もう慣れました。いまやゴキブリなみの抵抗力ッス。
とはいえ、ありがとう優しい山ちゃん。んで
山ちゃんからの返事の最後には「ま、私は力になれないかもしれませんけど」と
これも笑える毒舌山ちゃん。


あ、今日の夜から台湾行ってきます。
マンゴかき氷喰ってくるっす。