大きなお嬢様

帰国三日目は友人と恒例の水道タンク開放ツツジ見物に。
これも恒例になりつつあるが、友人が弁当を作ってきてくれている。
しかしながら、前日のダメージが・・。


二日酔いの場合、食べると気分が良くなる場合と
食べると余計に気分が悪くなる場合とある。
今回の二日酔いは前者と判断したオイラは
早速お弁当をもらうことにした。メニューはいつもの
前衛的おにぎりだ。見たところ、ウメと野沢菜?かなんかの
おにぎりにみえる。


そこで、ウメをチョイス。パクっと食べた瞬間辛い。
どうやら黒胡椒がごっそり入っているようだ。
「ウ・・」(いかん吐きそうだ)


ということで次の野沢菜?おにぎりへ。
卵焼きが混ざっている。パクっと食べた瞬間辛いし、アロマティックだ。
どうやらバジルと黒胡椒がごっそり入っているようだ。
(これまた)「ウ・・・」


申し訳なさすぎるが、おにぎりの包みをとじて
ベンチに寝っ転がる。周りにはどう考えても同世代の人々が
子供を連れてわいわいといる。オイラは二日酔いでゴロゴロ。
ぁあ廃人・・。見るに見かねた友人が「アイス買ってこようか?」と
言ってくれる。ぁあ天使よ。


「チョコはやだ、クリーム系はやだ、ガリガリ君のがりがりしている
ところの外側みたいなかんじでフルーツ系買ってきて」と
わがままの限りを尽くす「あ、あとフルーツオレも買ってきて」と
さらにわがままを繰り返すも「はいはい」と言ってくれる。
甘やかされるオイラ。待っている間に頭上からまつぼっくりが
ぽこーんと落ちてくる。バチかもしれない。松ヤニが頭につく。


アイスを食べるとすっかり気分が治り、前衛的おにぎりも
ぱくぱく食べられた。ありがとう友よ。


最終日はキヨヂ、マサコ、叔母一号と近くのレストランへ。
親族会合は良くやるお店だが、オイラは行ったことがなかったのだ。


早速待合い場みたいなスペースへ通される。
1分ほどすると席へ案内。正直その時点からオイラは「ん?」と思う。
キヨヂもマサコも足が悪いのは一目瞭然だろうに、変な待合いスペースで
一度座って立たせるのが負担だと思わないのかな?と。


また、大したことのない店のくせに店員がやけに高慢な雰囲気だ。
何かを説明するときに椅子の背もたれに手を乗っけている。
極めつけは会計のときに会計の奴が予約の電話をとっていて
代わりの奴が全然来ない。変な女が来たと思えば
のろのろ歩いて来たうえにわびの一つもなくて
高慢な態度。友達と来ていたら、絶対に怒りだしたところだが、
キヨヂマサコの手前、グッと我慢。しかし、オイラは言いたい。
そんなサービスはマクド以下だ、と。あ〜ムカツク、実名だしてやる
朔詩舎です。敷島公園入口の。もう二度と行きたくない。


そんなかんじでせっかくの最終日にだいぶ憤慨してしまい
店を出てプリプリしながら叔母一号の車へ向かう。


ふと振り返えるとキヨヂがマサコの肩を抱いて相合い傘。
怒りまくっていた気持ちがふっとほどける気がする。
それにしてもラブラブぶりが帰るたびにあがるようだ。


マサコはお嬢様だけあって、やはり世話され上手というか
愛され上手というか。キヨヂも大正男だが、すっかりカドが
とれて愛し上手になったのかな。とにかく、救われた感じがした。


その夜も夕食を簡単に作り遂に府中へ。
キヨヂとマサコが玄関先まで送ってくれるが
ふとみると今度は手を・・手をつないでるやん。


さすがに叔母一号と「手つないでるよ」と笑いながら出発。
キヨヂ的男を先物買いせねばな、と心新たに帰途についたのだった。
(マング帰省話完了!)