ソムリエと笑うなかれ

友達のトンミちゃんから電話があり
共通の友人がソムリエの試験を受けているとか聞く。何のためだよ!と
ひとしきり笑ったあとに、自分がカクテルスクールに入った事実を
思い出し、更に笑う。オイラ達、なにやってんの?
「負け犬バー」でも作るおつもりかってんでい。


とはいえカクテルスクール面白すぎだ。
講師は一見つまらなそうなじいさんだ。
しかし講義がはじめれば「皆さん、顔がこわばっていますよ
このクラスは土曜の昼間から酒が飲める最高なクラスですよ」と
弁舌さわやかだ。さすがバーテンダー。化学者もプレゼンの研修に
カクテルスクールに入ることを勧めたい。
クラスは30名めいいっぱい。驚いたことに老婆が多い。


途中で老婆の携帯が鳴り出し、アシスタントが
「電源は切ってくださいね」というも老婆答えて曰く
「電源の切り方がわかりません」一同「・・・」
見かねて、近くの娘っ子が電源を切ってやるが
オイラは頭のなかでつぶやいていた(電源の入れ方も教えてやれよ)と。


電源の切り方はわからなくともカクテルスクールには来る。
そういう人間・・・オイラは大好きです。2時間の講義で1時間は実習だ。
料理教室でも感じるが、皆驚くほど人の話を聞いていない。


右手で注げといわれているのに、皆左手で勝手に注ぎだし
講師に「左利き?そんなこと教えてないよ」と怒られている。馬鹿だ。
小腹を抱えて笑っていたが、いざ前へ出てやれと
言われると案外緊張して、ボトルを持つ手がプルプルしてしまった。
でも、言われたことは完璧にやるけどね。


初回は2種類のカクテルだったが、次回からは3種類。
水割り5杯程度は飲むらしい。なんとも緩んだ講義で最高っす。
そのうちバーkeyta開店するんで是非ご来店を。なんなら
ソムリエも招聘します。