名手の名折れ

引っ越したので大学時代の友人とご近所になった。
そこで、週末にご招待頂いた。


当然近いので自転車で一走り、4駅離れているが
20分くらいで着いた。もしかして、電車の半分くらいの速度で
走っているのかもしれない、と思い、大変気を良くした。


友人宅に後輩も来て、久しぶりの再会に盛り上がった。
友人の子供が珍しくオイラになつき楽しさ倍増だった。
keytaちゃーんと寄ってきてバッチなどをくれて
オイラも嬉しいので酔って3000円渡した(らしい)。
(しかもこっそりエプロンのポケットにいれた(らしい)。


お開きになったということで、気分良くチャリで自宅へ
帰っていった(らしい)。気づくと大通りの歩道を
スイスイ漕いでいた。ふと「自転車って金網に
ハンドルが引っかかるとどうなるのかな?」と思った。


その瞬間地べたに寝ていた。しかし酔っているので
全然痛くない。ひとり「えへへ転んじゃったよ」と
ごちて再びチャリに乗った。


そしてふと「さっき転んだりしたよな」と思った瞬間、
ハンドルを取られ、オイラは木の葉のように舞って
花壇につっこんで腰をモロ打ちした。これは酔っていても痛い。
「イッテェ」とひとこと言ったが、深夜で周りに誰もおらず
よろよろと自転車を立て直し帰宅した。


次の日に目覚めると腰が痛くて起きあがれない。
なんとか起きあがって膝をつくと、これまた痛い。
膝当てのように膝が真っ青だ。


そして胸には輝くバッチが1つ。
それは若葉マークが書いてあった・・・。