初めての

健康診断で産まれて初めて「バリウム」を飲んだ。


社長得意のシモばなし(3回白ウン○がでたという)がてら
バリウム」があることは聞いていたが、それは社長がじじいだからだと思った。
なぜなら、体重身長(今更身長が伸びていた)視力聴力等々
通りいっぺんのことをしてみたが、どう考えても
そのフロアには「バリウム」のヤツはいない。


そうか、じじいだけなのか、と安心した矢先。


玄関脇にピンクのバス(あいのり?)が停まっていますから
そちらへ、と促されるまま、作業員風、ホステス風の方々とあいのり(!)。


レントゲンを撮ったあと遂にそのときが
まず、炭酸、おちょこくらいの水(クピクピと2回に分けて飲めと言われた)
そして立て続けに200ccオーバーはあろうかという「バリウム」の登場である。
紙コップなのに比重が高いから重い。「一気に飲んでくださいねー」と看護師は
ご機嫌な様子だが、こちらは思わず「え?全部?一気に?」と聞き返す
(作業員、ホステス苦笑)。

「そうですよ、一気」学生のときコンパ以来だ、こんな仕打ち。


炭酸でげっぷがでそうなのを堪えつつ、ブクブクと泡だった「バリウム」を
一気に胃に流し込む、吐きそう、涙がこぼれる。鼻で息をしつつ休憩していると
看護師が怖い。


胃の検査をして、外へ出てくると看護師が「口拭いたほうが・・・」と
申し訳なさそうに言うので、鏡を見ると、ドナルドもビックリ白唇、
更に鼻にも「バリウム」が・・。なんちゅうラブワゴン。


昨晩から何も食べていなくて腹が減っていたハズだったが
なんとなくお腹がいっぱいになった。胸もいっぱいになった。
胃に鉛ならぬ、胃にバリウム。下剤は家に帰ってから飲もう。
白ウン○は家でしよう。