灰色の文章 緑色の文章

このところ、身の回りに東野圭吾がやたらに登場している。
わかこが貸し付けてきたり、ビデオで東野原作ドラマをみたり等々。
誰も彼もが大好き圭吾である。


確かに面白い。よくできている。
しかしイマイチ肌合いが良くない。


ふと気づいたのだが。


どうも、自然に関する描写が少ないという理由のようだ。
圭吾の生い立ちをみると大阪のど真ん中くらいで産まれて
大阪の大学。ずっと都会に住んできた人のようだ。


同じく大阪(兵庫だったか?)出身の宮本輝
肌合いが良い。これは富山にいたことがあるからでは
ないかと解釈した。


ほとんど感覚だけで生きていたような時代に
都会か田舎か、で文章の醸し出す雰囲気が違っているのかな。


野猿の書く、緑色の文章
ドブネズミの書く、灰色の文章


オイラは断然 緑色なのである。
これはマングというより一時期暮らした伊東の影響が大きいと思う。


蚊以外の虫を見ない生活は人間をおかしくする気がする。