この距離感

文化生活が「ぴあ」だけになっちまっているので
危機感を感じてレイトショーでALWAYS三丁目を観てきた。
だだっぴろい映画館の真ん中辺に数十人の変わり者と一緒に。


ストーリーはまぁまぁだったが
出てくる街の感じが懐かしかった。
ただ座っているじいさんがいる
変わり者が普通に闊歩している、思えば子供の頃は
近所てそんな感じだったような気がする。


両親が学生結婚で金もなくて共働き。風呂なし・どっすん便所の家に
住んでいたオイラはしょっちゅう大家のおばさんの子供に
幼稚園へ迎えに来てもらい、風呂に入れてもらったりしていた。
※のちに大家さんちの兄ちゃんがうちのなけなし金をかっぱらって
敬虔なクリスチャンだったおばさんが泣き崩れるなんちゅう
甘酸っぱい事件もおきたらしいが。


マング王国の国民になったとき、家が三方道で囲まれているうえに
平屋なので何故か近所の太ったおばさんや隣のバーちゃんが
じーーっと立って中を見ていることがあった。でも平気なこの感じ。


今じゃないよなー。そんなバーちゃんいたら速攻通報だもんな。
なんてちょっとノスタルジックな感傷に浸る映画だった。
ま観てもいいんじゃないか。